編集は人間からアルゴリズムへ?

アメリカに「デマンド・メディア(Demand Media)」という記事配信の会社がある。

昨年の春くらい(夏だったかな?)に初めて名前を聞き、それからすっかり忘れていたが、この度、IPOをするらしい。当時は赤字だったけど、今はもう黒字になっているってことだろう。

この「デマンド・メディア(Demand Media)」がやっているのは基本的に記事配信だが、その製作方法が普通じゃない。

ユーザーがどんな記事を求めているかをアルゴリズムで解析し、広告収益に結びつきそうだったら、抱えているライター(約1万人も抱えているらしい)などに発注し、制作してもらうという形なのだ。

通常、この「読んでもらえるか」「収益になるか」という判断は編集者の仕事である。そこをアルゴリズムでやってしまうのが、「デマンド・メディア(Demand Media)」が新しいというところかなと思っている。

まぁ、アルゴリズムでネタを決めるなんて、エモーショナルじゃないと非難されそうだよね(実際にアメリカでもそういわれているらしい)。でも、人間の編集者がネタ選びをするとき、少しでもロジカルに考えるなら、様々な数字などのデータを加味するはずなので、ここはアルゴリズムによる自動化でもまったく問題ないと思う。むしろ、ここで軽減した労力の分、心に響く記事を作り上げることに注力する方がいいのではないだろうか? 抵抗のある人も多いと思うが、その方がきっと実りが多いはずだ。

それだけに「デマンド・メディア(Demand Media)」の仕組みには、これからも注目していきたいと思っている。というか、日本ではまだ無いのかな? 同じような形をすぐに作れるはずだから、もうあるかも?

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