Huffington Post買収はコンテンツ時代への布石

AOLがアメリカのネットメディア「Huffington Post」を買収した。

「Huffington Post」は政治やライフスタイルをはじめ、さまざまなジャンルのニュースを提供するブログメディア。また、オバマ大統領やGoogleのラリー・ペイジなどといった著名人も寄稿している。まさにコンテンツの宝庫のメディアだ。

そんな「Huffington Post」をAOLが買収したのは、当然ながら、コンテンツを取り込むことが目的である。Time Wannerの傘下から外れた後、コンテンツホルダーとしての道を歩んでいるからだ。AOLはすでにTechCrunchをはじめ、様々なメディアを所有しているが、今回の「Huffington Post」の買収により、ほとんどすべてのジャンルのコンテンツを所有することとなる。

ちなみに買収金額は3億1500万ドル。「Huffington Post」の売上の約5倍。この金額が見合ったものなのかは判断が難しい。

しかし、ソーシャル時代に突入し、コンテンツの重要度は高まりつつある現在においては、今後大きな貢献をすることは間違いない。なぜならこれからはユーザーに拡散してもらえる良質なコンテンツを多く持っていることにより得る影響力が重要になってくる。検索エンジン対策のキーワード重視の薄っぺらい記事や、たくさんクリックさせてPVを稼ぐセコいコンテンツは淘汰される。

内容の時代がくる。AOLはそこを見越した布石を打ち始めた。僕はそう思う。だから、今回の買収は大いに興味がある。まぁ、ただネットメディアはコストがかかるから、最終的にどうやって利益を出していくのかが気になるが…。

スポンサーリンク

0 件のコメント :

スポンサーリンク