【書評】ウェブ進化最終形「HTML5」が世界を変える

HTML5を初めて知ったとき、印象に残ったのは、フラッシュを使わなくても動きのあるWebページを作ることができるのかーという1点だった。ちょうどiPhoneが登場したタイミングだったので、フラッシュの代用という位置づけだった。

確かに間違っていないけど、これだとほんの一部分しか見えていなかったことは、その後すぐにわかった。Webページに留まらず、さまざまなデバイスや環境を結びつけるプラットフォームなんだよね。

そんなHTML5の生い立ち(?)から、どんなものかをわかりやすく教えてくれるのがこのウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える である。

わかりやすく教えてくれるだけあり、HTML5をすでに熟知している人にとっては今更なことが多く書かれているが、復習するには最適だと思う。

そして、その基礎知識を踏まえた上でこの本が迫っていくのはHTML5によってもたらされる未来だ。

とくにメディアの未来についてはテレビや出版といった変化を迫られている業界が、HTML5によってどう変われる可能性があるかについて多くのページを費やしていた。要点としてはマルチデバイス対応が容易だからメディアの表現方法が今までの概念からガラリと変わるだろうというところを軸にいろんな話をしていっているという感じ(僕の理解では)。読み進めていくうちに、確かに既存のプラットフォームから脱却し、新たなメディアになれるチャンスを与えてくれるものかもしれないとは思った。

その他にも、いろんな業界(電化製品とか)でのHTML5によって生まれる可能性にも触れられていた。かなり素晴らしい世界だったが、ここはちょっと夢物語かなとも思った。僕の想像力が乏しいだけかもしれないけど…。

何はともあれHTML5に関して、いろいろ考えさせてくれる一冊であることはいえるので、ちょっとでも気になる人は読んでおいたほうがいいと思いますよー。

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