メディアの編集や記者としての立ち位置を持ちながら広告タイアップを手がけると、メディアのテイストや読者(ユーザー)のことを考慮に入れながら企画したり作っていける。だから大体、広告主にとっても読者にとっても期待はずれなものは出来上がってこない。
しかし、広告タイアップだけを作っていると、たまに読者(ユーザー)の存在やメディアのテイストを忘れてしまい、どこにターゲティングしているのか不明なものになってしまいそうになり、慌てて修正するという場合がある。また、クライアントサイドの要望を検討せずに取り入れてしまい、誰に向けた広告タイアップであるかわからない企画になってしまうこともある。
少し自分の反省が入ってしまうのだが、やはり「自分が携わっているメディアの特徴」はしっかり自覚し、ブレないようにしておかないと、結果として読者(ユーザー)やクライアントが求めている「クオリティ」のものを作ることはできないんだよね。
こういうことを書くと「自社メディアを守るためにはクライアントとは戦うべき」と思ってしまう人もいるんだけど、そういうことではない。顧客候補であるメディアによってセグメントされた人々にしっかり届けたいと思っているクライアントのためを考えたとき、最大限の効果を提供するためのコンサルティングとソリューション提供を広告タイアップを制作する人間はおこなわないといけないので、ブレるような「自社メディアへの理解」では話にならない。
とはいえ、これって本当に難しいんだよね。読者(ユーザー)のペルソナやインサイト、興味対象、趣向などをしっかり把握したうえで、響く形での提案を行わないといけないので…。(そう考えるとクライアントの要望をすべて受け入れてしまうのは本当はとっても簡単なんだよね。責任を放棄できるので。でもそれって仕事をしていることにはならないんだよね…)
なんてことを広告タイアップを久々に作るようになって、改めて思ってしまった。
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