出稿経験者が思うCriteoのメリット・デメリット


このブログにたどり着いた方は、Criteo(クリテオ)についてはよくご存知だと思います。フランスのアドテクの会社でダイナミックリターゲティングに強みを持っています。

日本におけるデジタルマーケティングにおいては、リスティング広告はGoogleとYahoo!、データフィールド広告はグーグル・ダイナミック・リターゲティング(GDR)、Facebook、そしてこのCriteoに、広告予算を配分しておけば、ひとまずOKといわれています。

要するにGoogoleやFacebookと並ぶ、とっても重要な広告メニューってことです。

では、何がすごいのかというメリットと、これは勘弁してというデメリットを、自分が出稿した経験を踏まえ、書いてみたいなと思います。

Criteoのメリット

Criteoの魅力として僕が真っ先にあげたいのは、日本最大のポータルサイトYahoo!Japanに唯一配信できる第三者配信元ということです。

ECの場合、ランディングページや商品詳細ページへの初回訪問でそのままコンバージョンすることはあまりありません。大体、一度、離脱して、検討してから再訪問して、やっと購入というのが一般的です。

そうなると、再訪問を促すために広告を表示するとなった場合、どこに露出していると再訪の確率が高いでしょうか? それはYahoo!Japanのように何気なく訪問する可能性が高いサイトです。リターゲティングはターゲティングを一度ロックオンしたら、どこへでも追いかけていけるので、より訪れやすいサイトで広告を表示できれば、再訪の確率は高まるのは当然ですよね。

それをいうならGDRの方が網羅しているサイトが多いし効果的じゃない?と思われる方もいると思います。確かにその通りなので、結論からいうと両方に出稿するのが正解です。

しかし、Criteoにはもうひとつの魅力があります。それはディスプレイのクリエイティブ力の高さです。GDRのクリエイティブに比べると、かなりの差があると思っています。とくに多くの商品を見せるバナーについては、商品や価格情報の視認性、商品画像の差し替えのタイミングなど、よく練られたクリエイティブとなっています。そしてそんなクリエイティブが豊富に揃っており、ユーザーごとに最適なものを分析して表示してくれます。

だからこそ、クリックとコンバージョンに関して高い結果が出るのかなと思います。

実際、導入したとき、コンバージョン数を大きく伸ばすことができました。数字はあかせないけど、その効果には驚いてしまいました。

Criteoのデメリット

ただ、懸念点もありました。リターゲティングは「刈り取り系」といわれる広告メニューだけに、リスティングのコンバージョン数が大きく落ちてしまうので、広告メニューごとの評価がしづらくなるというのを聞いていました。

そしてCriteoがはじめて導入したリターゲティングでしたが、実際に計測数値がおかしくはなりました。コンバージョンがCriteoに偏ってしまいました。

アトリビューションを導入していなかったため、当初は正確な効果測定ができず、評価するのが難しかったです。なので、リターゲティングを導入する際はアトリビューションも一緒に導入した方がいいと思います。

あとは予算のコントロールができないというのも辛かったです。Criteoは基本的に予算上限のキャップをはめられず、広告が無制限に露出してしまうという仕様です。ナショナルクライアントのように湯水のように予算があれば、とくに問題ないですが、そうじゃない企業はここに苦しめられます。代理店によってはユーザーにあわせて広告を発報できるテクノロジーがあり、これを利用すると実質的に予算をコントロールできるので、問い合わせてみるといいかもしれませんね。

まとめ

要するにCriteoは、「効果は高いけど、使い勝手が悪い」という印象です。でも、費用対効果は高いのでおすすめですよ。

まぁ、このブログを読むデジマ関係者には釈迦に説法ですが、もし導入を迷っている方がいたら、ぜひ参考にしてください。

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