不信感を与えないためにも「PR表記」は必要



6月の初旬にネット上でバトルが発生していました。

広告案件である記事のタイトルに「PR」と入れるべきか否かというバトルです。
概要については下記が時系列でまとまっていてわかりやすいです。

宮脇氏、ヨッピー氏、おおつね氏のPR表記を巡るネットバトルまとめ(追記あり)

バトルに対する感想は、実はほとんどありません。ちょっと感情的なやり取りに陥っているような気がするなと思ったくらいです。

上記のバトルが発生したこともあるので、この件に関する自分の考えをちょっと書いておこうかなと思います。

僕は広告案件の記事タイトルには「PR」と表記すべきだという考えです。

僕は現在、ECサイトの運営者として集客のために広告出稿などを行っています。でも、もともとはインターネットメディアにて広告タイアップコンテンツや記事広告などに携わっていました。

両方の立場を経験してきている身としては、本音の部分で思うのはどっちでも同じなんです。

「記事タイトルにPR表記さえなければ、記事をもっとアクセスを稼げるのに」と思っているのです。

ECサイトの運営者としては集客するためにコストをかけたコンテンツなので、とことんアクセスさせて、それをきかっけ自社の認知向上、購入者の増加、見込み客の獲得を達成したいと目論みます。
一方、広告を制作する側としては、クライアントからの評価を得られれば、今後の出稿に好影響があるので、少しでもアクセスを増やしたいと思います。

どっちの立場においても「PR表記したくない」と思うのは当然ですよね。

でも、現在、エンドユーザー相手のビジネスをやっている身としては、本音はさておき、この考えを念頭に持つことはあり得ません。

広告には「売るために定めた訴求ポイント」は述べられています。しかし、それは発信側が勝手に打ち出したものなので、エンドユーザー側に当てはまらないことが多いです。

広告タイアップや記事広告などはその差を少しでも埋めるために、記事が掲載される媒体の読者に合わせた内容で制作されます。しかし、訴求のベースは「売るために定めた訴求ポイント」なので、読者のマインドとはどうしてもズレてしまいます。

広告タイアップや記事広告が発する違和感です。

そして、そういうものに前情報がない状態で読者が触れてしまったときに発生する不信感は大きいですよね。広告主として、というか事業者としてエンドユーザーの不信感ほど恐ろしいものはありません。不信感が募った先にあるのはビジネス活動の終了です。それだけは避けないといけません。

だからこそ、広告案件のタイトルには「PR表記」もしくは「広告だと明確にわかる表示」が必要なのです。これがあることで、読んだときに違和感がある可能性があることを予め伝えることができます。そして、その上で不信感を与えることなく、情報を提供することができるようになるのです。

なので、僕が広告を発注するときは必ず記事タイトルに「PR表記」などをしてほしいです。そして、やらない方針の媒体には出稿できないです。一時的にアクセスを稼ぐためにエンドユーザーの不信感を募らせるリスクをとることはできません。

そのことを広告に関わる人間は肝に銘じておいた方がいいよなと改めて思いました。

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