日本のECの理想系を作り上げるのは、やはりアマゾンかも?



今後、ECはどんなふうになっていくんでしょうね? 漠然すぎる疑問ですが、時々、考えてしまいます。

そのきっかけとなるのは、大体、アマゾン関連のニュースが入ってきたときです。

2017年6月に発表されたホールフーズ買収のニュースを聞いたときは特に考えさせられました。

こちらにも書きましたが、このニュースは衝撃的でした。

オンライン上で新たな施策を次々と仕掛けてきていたアマゾンが、売上の約10%を突っ込んでオフラインの小売企業を買収したからです。

凡人の僕が思うアマゾンの狙いは、ホールフーズの信頼性を背景にオンライン上での食品ジャンルのトップを狙うというのと、店舗を配送の拠点として活用するというものです。

これはアメリカでの話しなので日本にそっくり置き換えるわけにはいかないと最初は思いましたが、これからの日本の状況を考えると、似たようなことを仕掛けてくるのは明らかですよね。

きっと、全国展開しているスーパーを買収して、そこを拠点にし、ホールフーズに持たせるようにしようと思われる機能を持たせるんだと思います。

そしてターゲット。こちらはアメリカは高所得層を狙っているという予想ですが、日本の場合は高齢者(まぁ、こちらもある意味、高所得層ですが)。スマホなどの画面を見て買うことも、店舗で実際に手にとって購入して宅配してもらうことも可能な仕組みにするのかなーと思います。

まぁ、誰でも思いつきますよね。

でも、この仕組みは恐らくアマゾンにしかできないのではないでしょう。対抗できるとしたら、スーパーかコンビニです。しかし、ネットスーパーなどの現状を見ていると、あまりにもハードルが高いように思えます。

理由はECのノウハウが無いからというより、企業のマインドセットに問題があるように感じます。オンライン中心のオペレーションやシステムに組み変えるのは簡単ですが、実店舗を中心にして長年やってきているので完全に変わることを心情的に避け続けるのかなと思います。それがネットスーパーがイマイチという現状に反映されていると思います。

自分が食品ECをやっていたとき、「ECの最強の形って、毎日買うものをオンラインで注文でき、状況によっては店舗でも同じように買えるってことだよね。そしてそれを可能にするのはスーパーだけだよね」と思っていました。でも、スーパーにはそれができていませんし、恐らくこれからもできそうもないような気がします。

そしてそんな中、アマゾンがオンラインを軸にしたオフライン販売網の実現に手を付けてきたわけです。

そうです、誰もが考えうる、理想的な通販の未来の形を作るべく、動きはじめたのです。

自分が思っていた答えは間違っていなかったんだなーという呑気な優越感とともに、このままいくと本当に日本のマーケットをすべてアマゾンに持っていかれるぞという恐怖心が浮かんできます。

ということで、日本のスーパーにはもっとオンラインを重視して欲しいなと強く思う、今日このごろです。


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