ZOZOTOWNによる前代未聞の施策

2017年10月1日より、多くの通販各社において配送料の変更が実施されました。御存知のとおり、ヤマト運輸の送料変更による対応です。

基本的に各社、送料が値上げになっています。ヤマト運輸からはかなりの値上げが提示されているので当然といえます(今までが破格だったといえるので、ある程度、常識的な価格になったのかなと思っています)。

そんな中、ZOZOTOWNがやってくれました。

なんと、「送料自由」です。

「無料」ではありません、「自由」なんです。
初期設定では400円となっている送料を、注文時にカートで変更できるという仕組みになっています。

詳細はこちら→http://zozo.jp/soryo/

この前代未聞の施策のニュースを知ったとき、「なんのこっちゃ」と一瞬思ってしまいました。「ネタ?」「思いつき?」などと考えてしまいました。

しかし、これってプロモーションとしては秀逸ですよね。基本的に多くの会社が有無を言わせず送料を値上げするタイミングで、「送料は決めて。何なら無料でもいいよ」と顧客に送料の決定権を与えてしまうんですよ。顧客はZOZOTOWNにポジティブな印象しか残りません。

しかし、この施策により、収益にインパクトを与えるのではという懸念もあります。ていうか、当然、影響はあると思います。そりゃ、無料でいいのなら無料でお願いしたくなりますもんね。

でも、きっと多くの人が400円を払ってくれるのかなと思っています。

以前、心理学の記事で読んだことがあるのですが、「価格を自由に決めろ、もちろん無料でいい」と顧客に提示にすると、良心の呵責なのか、しっかりとお金を払う人が結構いたという実験結果が出たそうです。

ZOZOTOWNでも必ず同じ結果になるとは言い切れないけど、収益に与えるインパクトは意外と少ないのかなと予想しています。

ちなみに今回の施策は実験と位置づけているため、もし収益に与えるインパクトが大きい場合は即刻終了になるそうで。確かにそのような保険をかけておかないと怖いですよね。でも、このような施策を実行に移せる度胸は素晴らしいと思います。このような前代未聞のアイデアを実行できるからこそ、今、勝ち残っているんですよね。

それにしても、どんな結果になるんですかね。興味津々です。ていうか、どんな結果になろうと、この実験から得られるものはとても大きそうですよね。いやはや、本当にすごいですね、ZOZOTOWN。

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