匿名じゃソーシャルコマースは成立しない!?

昨日のブログに書いた「UNIQLOOKS(ユニクルックス)」に絡んで、もう少し書いてみたいと思う。

というのも、「UNIQLOOKS(ユニクルックス)」の会見で柳井社長の「インターネットの匿名制は信用できないと思う」という発言にソーシャルコマースを具現化する際の考え方の根本が詰まっていると思ったからだ。

というか、柳井社長が指す匿名とは、名前ってことではなく、その人となりがわかる情報の開示ってことだと思う。

では、なぜそう思ったのか。

まず、友達同士で薦め合うというのがソーシャルコマースの現在の形である。しかし、この形だと内輪だけで薦め合うという形になるため、広がりがない。

そこでもっと不特定多数の人々で薦め合う形が求められてくる。その際、その人となりがわからないかと推薦している理由がわからない。つまり響かない。なぜなら、素性がわからない人の推薦が信用できないのだ。

そんな匿名性を解決してくれるのが実名登録のSNS、Facebookである。ここにくれば、公開非公開の差はあるが、基本的に大凡の素性を把握できる。その情報に基づいて購買の判断のヒントを得ることが可能になる。だからこそ柳井社長(というかユニクロ)はFacebookとのコネクトを採用し、購買のヒントを自社の製品を軸に整理して閲覧できる「UNIQLOOKS」を立ち上げたのだ。

つまり、ソーシャルコマースを実現するには素性を知ることができるSNSの存在が不可欠だ。ユーザー間でオープンになっている情報が多ければ多いほど、そこは信頼できる推薦しあえる場となる。匿名性が強ければ、売上につなげるどころか、場の空気が冷めたものになってしまう。だから、匿名ではソーシャルコマースは成立しないのである。

とはいえ、信頼できる推薦が行き交う場を作るために、個人情報のどんどん開示させようとするのは当然危険だ。趣味趣向まで開示してしまうとパーソナリティが特定できてしまい、ストーカー被害とかに発展する可能性がある。このあたりの対策はソーシャルコマースを具現化していくためには避けて通れないといえるだろう。

以上、ソーシャルコマース関係の人なら誰もが考えていることを、ちょっと書いてみました♪

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